うろうろしています。

国内小旅行の備忘です。現在は南房総あたりをうろうろしています。

うだつのあがる町並み4【旧今井家住宅】

本日は岐阜県美濃市「うだつの上がる町並み」を散策しております。

 

↓ これまでの歩み ↓

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↓ きっかけの道の駅備忘 ↓

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旧今井家住宅

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町並みへ戻り、史料館としても公開されている「今井家」さんへお邪魔してきました。

 

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入館料は300円。

美濃和紙あかりアート館との2館共通券は400円、

更に美濃和紙の里会館とのセットは800円とお値打ちになります。

 

古いアレコレがきれいに展示、保存されています。

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市内最大規模の商家さんは、美濃和紙の問屋さんだったそうです。

 


 

帳場~お座敷

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帳場のある座敷の天井には明り取りが。

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明治に入ってから改築した際に取り付けられたそうです。

 

履物を脱いで邸内を見学。

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同業者さん組合一覧。

 

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あかりアートが室内にも展示されていました。

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柔らかな光が美しいー。。。

 

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立派なエビフライ

 

障子紙足りなかったの?

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ではなく。。。

 

わざとなんですって。

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つなぎ目のシルエットこそ和紙独特のよさ。

千利休が、この継ぎ目の幅について言及した記録も残っているそうですよ。

 

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この花器は運搬用の何かでしょうか。

活けられた木共に野趣溢れる趣です。

 


 

中庭と水琴窟

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きれいにお手入れされた中庭

 

こちらは「日本の音 風景100選」にも選ばれているという水琴窟。

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ひしゃくでもって、手前の黒い石あたりにお水をかけると

落ちた水が中で反響して、涼し気な音で響きます。

 

↓ こんなかんじです ↓

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構造

 

更に奥のお社の灯篭には

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猪目とも呼ばれるハートモチーフが。

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観光のお楽しみとしてあちこちにつけた、訳ではなく

元々日本古来の意匠(?)だそうです。

こちらのお宅には、探すとなんと30以上の猪目を見つける事ができるのだとか。

 

その名の通り、猪目は「猪の目」からきてます。

ちょうどハートを逆さにしたような形で、猪が山火事に敏感な事から火災除けのおまじないとして、いろんな所に描かれていたんだとか。

 

うだつといい、屋根の上の秋葉様といい、

軒を連ねた木造日本家屋が、いかに火事に注意をはらっていたかがわかりますね。

しかもここ紙屋さんだし。めっちゃよく燃えそう。。。

 


 

美濃史料館

 

中庭を散策の後は、一度帳場に戻りまして

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蔵改装史料館スペースへ移動です。

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こちらは「うだつ蔵」。

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「うだつ」や飾り瓦についてのアレコレが学べます。

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こちらは「にわか蔵」。

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にわか」とは

江戸時代から明治時代にかけて、宴席や路上などで行われた即興の芝居。
俄狂言(にわかきょうげん)の略で、俄、つまり素人が演じたことからこう呼ばれる。

wikiより抜粋

 

美濃では「流しにわか」と呼ばれるパフォーマンスがあって、

そちらは無形民俗文化財に指定されているそうです。

今は春の美濃祭りの宵にお披露目されているとの事。

上の写真のように「にわか車」を引いて、街角で寸劇をします。

 

主に若い世代で演じる事が多いそうで、蔵内のモニターでは町の子供たちの熱演が上映されてました。

 

道の駅「にわか茶屋」の「にわか」ってコレの事だったんですね。。。!

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こちらは美濃史料館f:id:cotomo:20211108125749j:plain

 

二階建ての館内には地元縁のアレコレが展示されています。

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商品の表に貼付してたのでしょうか、「大日本美濃国産紙」とあります。

ブランドの証明。

 

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絵描き歌とかありそうな雰囲気。

描かれているのは白鷺だそうです。

 

こちら麓西館書簡。

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麓西館新設にあたり、一斎先生に一筆お願いしたかった所

偉すぎにつき遠回りになった件。らしいです。

ちなみに赤字の所が一斎先生で「ずいぶん遠回りな依頼ですね」とか書かれてるらしいです。

 

岩村城の一斎先生

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秋の岩村城跡【岐阜三山城】 - うろうろしています。

 

名勝案内縮図

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描いた人:吉田初三郎
大正の広重と言われた鳥瞰絵師さんだそうです。

 

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お絵描き苦手だけど、これなら描けそうって、つい思った。。。

 

2階は近代の写真を中心に展示されています。

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お祭りの時に引かれる山車(やま)。

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布袋さんが乗ってるので「布袋車」と呼ばれてたそうです。

写真は明治40年頃との事。

 

カメラがまだ珍しかったのかなー。

みんな表情険しいなー。。。

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和服に中折れ帽。

明治も後半に入り、都心でなくとも洋装は自然に受け入れられていたような印象を受けます。

袴の人が多いのはやはりお祭りだからかな。

 

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先の「美濃駅」と場所は異なるもよう。

美濃電は後に名鉄(の前身?)と合併します。

 

ちなみに美濃電開業時の取締役の約半分は地元の紙商人さんだそうな。

業界潤っていたんですね。

 


 

よだん

 

名鉄の歴史をwikiでぼんやり漁ってて気づいた、

名鉄最初から電車じゃない。。。馬車。。。はともかく

 

Q. 馬車「鉄道」って何ですか?

A. 馬が線路の上を走る車を引く鉄道である。(by wiki)

 

そんなのがあったんですねー。。。

石炭でもディーゼルでも電気でもなく「馬」。

てか線路ずれていかないって、お馬さんおりこうですね。

 

起源である愛知馬車鉄道の設立が1894年との事なので

単純に計算したら127年。

僕らの名鉄、すごい老舗。

 


 

さあ、日が落ちるまでにはもう少しありそうです。

(今回和紙アートのライトアップを見物したいのです)

 

今井家さんと共通券を購入した「美濃和紙あかりアート館」にもお邪魔してみる事に致します。

よろしければもう少しお付き合いください。

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