本日小樽あたりを散策中。
「小樽芸術村」より「旧三井銀行小樽支店」を訪れてみましたの備忘です。
小樽芸術村とは
小樽が賑やかだった20世紀後半の由緒ある建物4館を保存、
その中に数々の美術品や工芸品を収蔵、展示している施設です。
1館づつ楽しむもよし、4館全て回りたい方へはお得な共通券もございます。
建物の歴史も美しい絵画や美術作品を一緒に楽しめる、なんともお得なエンターテイメント。
特に来訪8月某はお天気にも恵まれ、涼しい館内で過ごすにはまたもってこいの陽気。
もちろん4館共通券をゲットしまして、まずは参りました「旧三井銀行小樽支店」でございます。
建物のお隣はすぐ駐車場。
芝の広場も夏祭り風のオブジェもきれいにされていてテンションあがります。
建物は重要文化財に指定されています。
入口を入るとすぐにクラシックで重厚、広々とした空間が広がります。
ちょうど天井をスクリーンに、プロジェクションマッピング上映中。
ほどなく照明が落とされ、頭上に視界いっぱいの万華鏡が!
建造物のパーツに沿って、ぴったりはまった映像はどこからが本物でどこからが画なのかわかんない。。。!
今はただ、だだっ広いフロアですが、かつてはこの長いカウンターのあちらとこちらで、様々な取引が交わされていたのですね。
行員さん気分でカウンター前に立ってみる。
今もある光景なだけに、なんだか新鮮です。
ヨーロピアンな天井、床の幾何学模様、カウンターの大理石。。。
レトロでかっこよです。
そして電話室!
ハンドル+プッシュ式ダイヤルですが、デザインはクラシカルですね。
いつ頃まで現役だったのかな。
今は公衆電話その物を見かける事も少なくなりました。。。
恐らく凡人は一生入る事はないであろう、銀行の応接室。
ソファの後ろに重厚な金庫。映画みたいです。
更に大きい金庫室。
竣工の1927年以来、名前を変えて営業してきましたの歴史。
1943年頃は「帝国銀行」という看板でした。
1992年頃は「さくら銀行」。
最終的に「三井住友銀行小樽支店」になって、2002年に閉店。
その後は札幌支店に統合されたそうです。
二階にあがって回廊をぐるり。
会議室に
応接室
商品サンプルも展示されてました。
実際こちらに並んでいるのは取引商材ではなく、小樽港の資材だそうです。
港は物流の玄関口。歴史を感じます。
足跡マークに立つと、前の壁に各地の映像今昔が流れます。
白黒映像ではかつて栄えた小樽の様子も。
海沿いを中心に日本一周してみた記憶からも、かつて漁業で繁栄を極めた各地の思い出が交錯。
資源その物も生活も物流の形も、ここ100年足らずで本当に大きく変化した事を実感します。
階下へくだりましては
個人貸金庫のフロアでございます。
重そうな扉が何重にも。閉所ちょっとドキドキ。。。
この中に、それぞれの超、超大切な物が保管されていたのですね。
個人的には使う事な恐らく今後もない。。。システムですが
ふと。
お金もデータもネットまかせの現在、
サーバーぶっとんだらほんとどうなるんでしょうね。。。
えええ貯金〇〇〇円あったのにーって、個人的に何も証明できる物ないなと。。。
だって今通帳すらないのに!
初めてお年玉をゆうちょに入れたドキドキを、
初めてクラウドに個人データをあげた時の緊張を、思い出しました。
二階では「浮世絵ばけもの大集合」展を開催中。
夏の定番、お化け屋敷をイメージしたイベントが行われていました。
観覧には入館料に加え300円が必要です。
まずは「妖怪大行進」ブースから
by玉園
海坊主。
by歌川国芳
絵だけじゃない、タイトルや文字、レイアウトのデザイン性も魅力なのよね。
文福茶釜
by 月岡芳年
自分が知ってる文福茶釜は、確か釜がたぬきでアチチって話だったように記憶しているのですが、この絵だと実はおしょうさんが狸で、尽きぬお湯の沸く茶釜を所有していた、というお話のようです。
すごい茶釜持ってるのに後ろの壁はがれてますが、どういう教訓(?)だったのかしら。
相馬ノ古内裏
by 月岡芳年
あまりにも有名なアレ。
「山姥」のコーナーからはまさかりかついだこの人。
by 北川歌麿
お母さんが山姥だったそうですが、
山姥、というかこれ「なれの果て」とか言われてるそうですが、
元は彫り物師さんの娘さんで、未亡人になっちゃったので山こもった的な。
お話が有力だそうです。
年とったらみんなBBA。山に住んでたらYBA。
そして成長するBOY。
by 月岡芳年
まっかでぷくぷくつやつや、元気で優しいが伝わってくるような愛らしさですが
どうしてこうなるの。
by 月岡芳年
頼光のいけめんぶりと比較したらまるきり野人です。
毛深。。。
お次のコーナーは
グロだめなのでおそるおそる入ってみる。
ああああああああかんあかん
by 月岡芳年
ムリムリムリ
by 月岡芳年
イっちゃってます
by 月岡芳年
妖怪よりしんどいわ。
展示室その物は普通のお部屋。
各入口にかけられたのれんも、ちょっと学祭気分で気楽に鑑賞する事ができます。
浮世絵は知れば知るほど現代とリンクする所が多くて、本当に興味深いなあ。
え、まだ1館しか行けてないよ、4館回りきれるかな。
お次、似鳥美術館につづきますー。
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