ランチビュッフェで食べまくりの後は腹ごなしにお散歩美術鑑賞です。
「北海道立近代美術館」へお邪魔してまいりました。

↓ ちなみに食べまくりの備忘はコチラから ↓
北海道立近代美術館とは
札幌市にある美術館で、近代美術やガラス工芸を中心に収蔵・展示しています。
特に北海道の美術、日本近代美術、エコール・ド・パリの作品、ルネサンスから近代までのヨーロッパ版画など、多彩なコレクションを誇ります。
1977年開館以来、国内外の優れた作品を紹介し、芸術文化の発展に貢献しています。
by AIさん
入口入ってすぐに小さなミュージアムショップ、高い天井、広々のエントランス。

向かって左がA展示室、右がB展示室。
2階には休憩スペースやカフェが入ってます。
展示室A、1階入ってすぐにお出迎えは北海道を代表する作家さんの「おめでたい」絵を集めたコーナー。

吉祥と言えば鶴。
岩橋英遠は北海道空知出身の日本画家です。
ノスタルジックに暖かく描かれた生き物や自然の風景が素敵。
一度見たら忘れられない、力強いタッチと鮮烈な色使いが特徴的な片岡球子氏も北海道札幌市出身でした。知らなかったー。

タイトルは「滝の向こうにそびえる富士山」。
富士山は同氏のメインモチーフでもあるようで、色調を変え角度を変え、いっぱい描いてらっしゃいます。
そして今回のA展示室1階、メイン展覧会は
「LIVRE D'ARTISTE」(リーヴル・ダルティスト)~芸術になった本~。

1枚どーん、だけが芸術じゃない。時代をときめく作家さんたちがテキストとコラボレート、「本の挿絵」とそれに特化した出版物からのコレクションです。
以下ちょっと気になった作品を個人的にピックアップしてまいりまーす。
ヴォラールの為の連作集より、ピカソの「夜、少女に導かれる盲目のミノタウロス」

実際にミノタウルスが盲目になった、というエピソードは神話の中にはないそうで、
暴虐と肉欲の象徴であるミノタウルスが、本来自身への生贄である少女に導かれる、というのはピカソが自身を投影して創作した、とかしないとか。(適当です
こちらはシャガール。

ロシア文学の傑作と言われる、ニコライ・ゴーゴリの「死せる魂」の挿絵です。
モノクロだとまたイメージ違いますね。
下手うまタッチが一層不気味。
ユビュおやじの転生より「困りもの植民者」。

ヴォラールの風刺文章の挿絵だそうです。
権力者の腐敗や社会の不条理を表現した作品で、こちらの困り者さんは植民地政策を批判しているのではないかと。。。うちのAIさんが言ってます。
なんかそういう意味で改めて見ると腹立つ顔してますね。(濡れ衣だったらスイマセン
まあそれにしても立派です。縦1メートルとかあるんじゃないかしら。

ルオーの「ミセレーレ」。中身は58点の銅版画。
装丁もゴージャス。

ルドンの聖アントワーヌの誘惑。中身は22点のリトグラフだそうです。
先日ぼんやりスマホむいむいしてたら「現代においてアナログの本が存在し続ける意味がわからない」という堀江貴文氏と、それを説明する岡田斗司夫氏のやりとりがショート動画で流れてきたのですが、
ここにいる本たちの存在感が、もう答ですよね。
もちろん本来は何かを伝えたり残したりする為に発展した物で、それがデジタルで可能になったなら「物」はいらないんじゃないかって、でもその発想はあくまでも一義的な事で。
そうじゃない所に価値を見出したり感じたり、優先順位が逆転するような矛盾を楽しむ、事こそが人間であり人生そのものなんですよね。
とか言いながら家にあったらさぞかし邪魔だろうなあ、とは確かに思う。
上の立派な本の中身です。

小島よしおに似ている誰か
同作品より、サブタイトルは
「大智はわがものとなった!私は仏陀になった!」

「聖」アントワーヌなのに仏教?って一瞬思ったのですが、
そもそもこのお話、主人公が古今東西の宗教や神話の神々、幻想的な存在と対峙するという内容だそうです。
西洋の方にもそういう発想あるんだなあ。。。
パリ1937よりマティス。

下描きかなと思ったらこれで完成のようです。(失礼だ
61人の画家さんが、エッセイに合わせてパリの街並みを描いているそうですが、マティスに限らずスケッチ調の挿絵が多いようです。
そんなマティスの「シャルル・ドルレアン詩集」。

テキストがポップでかわいいですね。
手作り感ありすぎ。

うさぎかわいい
ジョルジュ・ブラックの「地獄へ」。

地獄の本質をキュビスムで表現するとこうなるのでしょうか。
アンドレ・ドランの「パンタグリュエル挿画集」より。

多色刷り、レイアウト、テキストとのマッチングが整然と「本」らしい1ページ。
美しく並べられたグラデーション、この少し寂し気な雰囲気は。。。

シャガールコーナーでした。

「ダフニスとクロエ」より。
色はきれいなのになんでこんな儚い感じになるんでしょう。

右が下だわ人物斜めってるわの不安定さ。

ちなみにこの一面シャガールの壁の、ホール真向いの反対壁は一面力強いモノクロのルオー。
作家さんごとにおよそまとめられた展示はわかりやすく、対比も面白いなあと感じました。
と思いきや柱?にいきなり道民の会さん寄贈のローランサン。

息抜き的な感じでひとつ
メイン展示に戻りこちらはミロ。


デジタル画像に慣れた現代だからこそ、この肉筆ポップの勢いというか手作り感のような物が愛しくもあり。
いっそデジタル画像なら、お絵描きソフトすっ飛ばしてAI生成の今日この頃、
逆に手書きの希少性が上がりそうな気もしたりしなかったりです。
アーティスティックな螺旋階段を上がって2階へ。

床も天井も黒。整然と飾られた壁の絵と共にスッキリモダンな雰囲気です。

2階のメイン展示のテーマは「巴里のかほり」~アール・デコのガラス~です。

アール・デコ とは
20世紀初頭に発展した美術様式で、幾何学的な形状や対称性、直線的なデザインが特徴です。1920~30年代に建築や工芸、ファッションに影響を与え、パリ万博(1925年)で広く認知されました。
by AIさん
自然をモチーフに、優美な曲線が特徴的だったアール・ヌーヴォーからの、直線的でモダンなアール・デコへの流れ。
ガラス芸術での有名作家さんは、その変化も見どころなのかなあと思います。

ドーム兄弟の「鹿文花器」。
ヌーヴォーの時代には写実的に描きこまれたであろう動物も、躍動感そのままに単純化されてます。
きれいなだけじゃない、色々な技法やコラボレーションも試されました。

鉄の工芸家さんが作った枠に、熱したガラスを吹き込んで作られてます。
硬質なのに、もったり柔らかくはみ出したこの感じ、ガラス作品の得意とする表現ですよね。
パート・ド・ヴェールという技法を使って作られた、淡いピンクがかわいい器たちはアアルジィ・ルソー作。

ガラスの粉に不透明な何かを混ぜるのかなあと思ったらそういう訳ではないそうです。
主には焼成温度にコツがあるのだとか。。。

こちらはルネ・ラリックのラジエターキャップ。

成形ガラスの技法が確立した事で量産可能になった、アール・デコ時代の代表的なプロダクツの一つ。
でもやっぱりトンボがいるあたり
ちなみに車のラジエターのどこにこんなんつけるの、と思ってAIさんに聞いてみた所、昔の車は冷却効率を上げる為にラジエターがむき出しだったそうです。
むき出しラジエターにおしゃれなキャップ、が当時のトレンドだったのかもしれません。
今はちゃんとボンネットの中にナイナイですもんね。
今でも一部高級車のボンネットの上にお馬さんが乗ってたりするやつは、実はこれの名残だそうで。
ちゃんと意味があった、というか時代はつながっているんだなあ。。。!
奥には現代作家さんの作品も。
こちら札幌出身、青木美歌氏の「未生命の遊槽」。

モチーフのミクロな生き物(バクテリアや粘菌)が、生命の起源を思わせるブルーのライティングの中神秘的に浮かび上がります。

近くで見るとその繊細さがよくわかりますね。

ガラスの体にガラスの内臓、って書いてからクレアさんを思い出しました。懐。
あれ割れるから美しいけど溶けたらきっと子供トラウマですね(DOUDEMOIIWA
更に奥には新収蔵品展。

蛍光ピンクが鮮やかなこちら、石井亨氏の東京景シリーズ。
イメージは和モチーフと近代の合わせ技。。。

いや、モチーフだけじゃない、実際に技法は糸目友禅染(日本)とステイニング(アメリカ)を合わせているそうで、しかも元にした写真をデジタルでバグらせて。。。
ん-...難しい事はよくわかりませんが、近くで見たら布でした。なるほどー。。。(結局わかってない)
こちらは深井克美氏の「オリオン」。

函館出身の作家さんです。
画風はこんな感じで、ちょいSFちっくで暗めといいますかグロめといいますか。
繊細な人なんだろうなあ、というのは絵からも伝わってくるのですが、実際繊細すぎてか30歳で投身自殺との事。
それなりに言いたい事言って、汗かいて、色々出してスッキリしちゃう凡人と違って
芸術家さんにおいてはアウトプットがデトックスにはならないという一例。かと。
自殺の直接原因は不明だそうですが、推して知るべしといいますか。
ご冥福をお祈りします
のんびり一周、ちょっと歩き疲れたので展示室外のカフェにもお邪魔してきました。

中央区に本店を構える自家焙煎のカフェ、「Marley」の出張?店舗。
大きな窓と大きなフェイクグリーン、焙煎窯のお子様っぽいペンダントライトもかわいいー。

美しい物見た延長に美しいカフェ、もうルールにしてほしいぐらいですが、なんでか市営県営とかのパブリックって意外とないんですよね。。。
なんかそういう利権関係でもあるのかと疑ってしまうぐらい

この雰囲気はアリじゃないでしょうか!

チョコレートが売り切れとの事で、本日のコーヒーとフィナンシェをお買い上げ。
ん?紙コップ。。。なの。。。?
そしてお皿に移したりとか、そういうのも。。。ないの。。。?
いや、「袋に切れ目いれときますね」とかじゃなくて。。。
。。。。。
本当にすいません。個人的には次は。。。ううう。。。
すっごくいいコーヒー豆なのか、自家焙煎でこだわりなのかわかりませんが、バカ舌の私には紙コップの段ボールの匂いしかしない。。。
せめてマグに移してほしいとお願いした所マグ自体がない、そうで。。。
え?あれ?斜め前でテリーヌ食べてるお姉さま方は普通にお皿ですよね?
あ、ちょっと怒り再燃。。。
そうですよね、私ごときこっちで十分ですよね。(被害妄想)

確かに色気はありませんが、同フロアの休憩スペースも、ゆったりとしたソファが居心地よさそうな空間でした。

お値段の事言っても仕方ないけど、サービスも含めこのコーヒーが580円はないわと思ってしまった。
あくまでも個人的な体験と感想で他意はございませんので悪しからず。
雰囲気が素敵なだけにダメージが大きいなあ。。。
きっと本店はまた違うサービスが受けられる、のだと思います。
機会がありましたらぜひ。
大通公園からお散歩がてらの美術館巡り。
後述三岸好太郎美術館や札幌市資料館など、興味のある方へは楽しい散策コースになると思います。
2025年7月6日まで開催中。
興味のある方は是非足を運んでみて下さい。
本日も備忘まで!