二度目ましての北海道立近代美術館、
本日のお目当ては「歌川国芳展」でございます。
ああいい天気。。。

入館料は1,700円です。

リピーター割引とかもあるんですね。
もしかしたら前もらってたのかなあ。。。

企画展は撮影禁止との事につき、今回は参考画像と文章にてお送りします。
歌川国芳とは
江戸時代末期を代表する浮世絵師の一人。
画想の豊かさ、斬新なデザイン力、奇想天外なアイデア、確実なデッサン力を持ち、浮世絵の枠にとどまらない広範な魅力を持つ作品を多数生み出しました。
様々なジャンルの作品を手掛けていますが、特に有名なのは武者絵、戯画など。
水滸伝シリーズの髑髏、擬人化された動物、人を集めて顔を表現した「見かけは怖いがとんだいい人だ」などは一見して彼とわかる代表的な作品ではないでしょうか。

展示は主に以下のセクションから構成されております。
アクション!のコーナーでは活劇の挿絵などを中心に、場面を盛り上げる躍動感のある作品が並べられておりました。

通俗水滸伝豪傑百八人之一個
以前訪れた菱川師宣記念館では、こういった「挿絵コラボ」というか
浮世絵のはじめて物語を追った記憶があるのですが、江戸も後期になると完全にジャンル確立、エンターテイメント極まってる印象です。
↓ 見返り美人を振り返るの備忘 ↓
続いての「モンスター!」セクションではあまりにも有名なコチラ。

善知安方忠義伝より「相馬の古内裏」。
西洋解剖学の影響を受けたと言われる髑髏のリアルさと大胆な構図が迫力の作品。
ちなみにお話の内容は無念の死を遂げた平将門の娘、滝夜叉姫が妖術覚えて仲間を集めて反乱を企てる→大宅太郎光圀に阻止される、というなんだかちょっと報われないお話。
武家政治の始まりは源頼朝と言われてるけど、その前に武力持った地方豪族みたいのが実験握ろうとして朝廷に潰された、という過去もあるんですね。
というか江戸の頃から史実ベースの歴史フィクションみたいな読み物が普通に流行していたというのも現在との共通点。面白いなあ。

※展示作品ではありません
昭和の少女漫画のありえない目の大きさとか瞳の中の星の数とか、
「美しい」と定義したら写実からかけ離れる事を厭わない潔さは、もう江戸時代から始まっているんだなあ。
ブログ上げ損ねているのですが、以前伊豆某で見たたくさんの枕絵もすごかったです。
局部や表現がもう。。。笑いを取りいってるとしか。。。
5の「ヴィジョン!」のセクションは風景画を中心に展示されてました。
広重もですが、美人画も風景画も、みんな一通り描ける技量を持っているんですよね。

「東都御厩川岸之図」※展示作品ではありません。
旅のガイドブック的要素の強い広重の五十三次に比べて、国芳の風景画は風景その物というより、そこにいる人や物語を強調した作品が多かったようです。
東海道五十三次ならぬ五十三駅では、やっぱり数々の妖怪が、その土地をバックに登場したりします。

上の絵は東海道五十三駅「桑名」より、船乗り川名屋徳蔵と海坊主のワンシーン。
お前が知ってる一番怖い物を教えろ、って海坊主に聞かれて
いや、この場面ならお前だって言いそうな所「俺の仕事じゃボケ!」って答えて事なきを得る?場面だそうです。
荒海と日々対峙する自分の仕事こそ、いつ何時も一番恐ろしいという正にプロフェッショナルな回答。
6の「アイデア!」では冒頭の「見かけは怖いが」だったり、大好きな猫をそのまま文字にした「猫の当て字」シリーズが展示されてました。

さすが猫好き、猫の液体感(?)がよく出てますね。
五十三次ならぬ五十三疋。

地名と猫のアクションが駄洒落になってます。
「日本橋」ならぬ鰹節二本で「にほんぶし」。
国芳の猫好きは相当な物だったそうで、ある愛猫が死んだときにはお寺で供養まで上げていたそうです。
今でこそペットのお葬式って珍しくないけど、江戸城大奥はともかく犬猫は野良が普通だったであろう時代になかなかないですよね。
しかもその供養を頼んだ弟子が、うっかり吉原で飲んじゃってそのお金使い果たしちゃった時はしっかり破門されたそうです。
まあしかしこれは猫云々なくても預かったお金の管理とか、約束とかの意味でも、師弟関係の厳しかった時代は当たり前の話だったかも。
そして最後は代表作のイマーシブ映像を鑑賞。
こちらは撮影可との事でしたので、動画録ってまいりました。
ちょっと中途半端ですがイメージだけでも。。。
前で見た方がより没入感が増すとの事で、結構ギリギリ前の方、から鑑賞。
確かに視界に現実が入らない方が作品に入り込めますね。
VRとかちゃんと見た事にないけど、きっとこれに近い感覚なのかな。。。
浮世絵から見る流行。お江戸を堪能の一日でございました。
本日も備忘まで!