上原美術館へ訪問の際に、立ち寄りました達磨大師さんの備忘です。
↓ 近代絵画と仏像と日本美術!上原美術館行ってきましたの備忘 ↓
正式名称は日照山向陽寺。曹洞宗のお寺で開山は約400年前だそうです。
ご本尊は釈迦如来。
お寺の前にはたくさんの菩薩様。
寄贈元には大物政治家さんの名前ががくさん刻まれています。
こちらは「洗い観音」様。
高貴な笑、ふくふくとした手指の健康美。
体の悪い所に水をかけながらなむなむするとあら不思議、
難病も立ちどころに快方に向かうとの事でございます。
お薬いらずですね、大正製薬さま。。。
というのも、この観音様も後述の大師堂も、スポンサーは上原家。。。
なんだそうでございます。
途端に生々しい菩薩様の台座の政治家さんのお名前。。。
(いえ、ご本人が参議院議員でもいらしたそうなので、そういうお付き合いもあると思いますが)
だけじゃない落慶開眼の札のお名前もなんかすごい。
こちらは大師堂。
半立体のレリーフが怖かっこいいです。
達磨大師はいわずもがな禅宗の祖。
手足がなくなるまで座禅組んでた、その姿かたちをモデルに作られた縁起物が「だるま」というのも有名な話ですよね。
(実際その9年間の座禅は「壁観」の曲解で、ただの伝説という話もあるそうですが。。。)
ある代のお坊さんの強い希望により、総本山永平寺から下田に分身(分祀ではない)していただいたのだそうです。
という訳で「下田達磨大師」と呼ばれています。
上原家なら末永く大事に祀ってくれるであろう事を前提に分身を許可されたそうで、
ありがたい物も、美しい物も、財力を含む大きな力によって集められ、守られ、伝えられるんだなあと、改めて感じる次第。。。
大師堂横の鐘楼
目に見えるありがたいアレコレが、きれいであるほど私たちはその場所に癒しを求めて集まって、
素直な気持ちで手を合わせる事ができるんですもの。
その事自体に過剰なアレルギーは起こさないでいたいなと。。。貧乏人だけど思う。。。
宗教団体と政治家さんと云々って、結構いつの時代もどこの国でもある事ですよね。
少なくとも国を挙げての異教弾圧とかないなら、後は信じる側の問題だと思うんですが。
逆恨みして殺すとかどんな理由あっても人としてないですよ、親連れて病院行きなよ。。。
ちなみにこちらもご近所の「日枝神社」。
御祭神は合併のち、現在は山王大権、大山咋大神、天照大神、稲荷大明神の四柱です。
老朽化からの再建にあたっては、やはり上原ファミリーの助力が大きいとの事。
というかこちらそもそも初代奥様の出身地だそうで、なるほど、そういう所以もあるのですね。
まあそれにしても今回目の付け所がいやらしくて本当にスイマセン。
各石碑しっかり読んだらうっかりこんなんなってしまいました。(人間性)
境内はいずれも本当にきれいにされていて、
また初詣や仏事、祭事の時は地元のたくさんの人でにぎわうのだとか。
慕われている証拠だと思います。
武帝と大師の有名なやりとりを思い出して、そもそも「功徳」とはなんぞやと。。。
それが後世の人々の「笑顔」でも大師様は同じようにお答えになるのかしら。