引き続き道内をうろうろしております。
今回の立ち寄りは「二風谷アイヌコタン」。
復元されたチセや資料館など、アイヌ文化に興味のある方には是非お勧めしたい素敵スポットでございました。
施設は主に以下より構成されています。
前回訪れた阿寒湖のコタンは、どちらかというと物販や飲食が中心に賑やかな印象でしたが、こちらはもう少しアカデミックな雰囲気です。
ちなみに木彫りや刺繍、ムックリの制作など、体験もできるそうですよ!
↓ 阿寒湖アイヌコタンで伝統舞踊鑑賞の備忘 ↓
まず目をひくのが美しい芝の広場に再現された数々のチセ。
高床式の倉庫は「プ」と呼ばれています。
プ!
こちらは「ヘペレセツ」。
ご存じイオマンテで送る子熊を入れる、アレですね。
もちろんもう今はありませんが、動物愛護的にはやはり問題になりそうな習慣ではある。。。
こちらは「ルカルウシ」。
トイレ、と書かれていたような。。。記憶。
ちなみに熊はキンカムイで最高位の神様で、その流れでイヨマンテの儀式もある訳ですが、逆に人を襲った熊は殺された後便槽に投げ込まれて「悪い神様です!」と見せしめにされるそうな。。。
大事な歴史ではあるけれど、熊からしたら大変だー。。。
いくつかのチセの中ではアイヌの伝統工芸が実演、展示されています。
かごやゴザに
使われていた道具など。
部屋の中心には囲炉裏がありました。
この感じは本州の古民家ともよく似てますね。
こちらは木彫りのチセ。
美しい工芸品が作られていく様子を見学できます。
模様もまたアイヌらしくてかっこいい!
チセの立ち並ぶ園内はどこもきれいに手入れされています。
植えられている木はそれ自体が、北海道に自生する「樹木標本」としての展示になっているそうです。
それぞれ和名、アイヌ語の両方で書かれたプレートがつけられているので、好きな方はじっくり探してみるのも楽しそうですね。
こちらは工芸館。
美しい工芸品がたくさん並んでいました。
残念ながら撮影禁止、につき写真はございません。
工芸品のいくつかは、お向かいの工芸伝承館でも販売されています。
小さな池に小さなログハウス。
軽食もいただける小さなカフェになっていました。
居並ぶチセを眺めながらのんびりコーヒーいただけます。
奥へ進むと「アイヌ文化博物館」がございます。
入館料は400円。
この地域のアイヌの歴史が、4つのゾーンに分けて展示されています。
更に奥には沙流川の流れ。
二風谷コタンは、この水の恵みと共に栄えていたのですね。
本日は時間がなくて、博物館も工芸館も中まで立ち入る事ができませんでしたが、
次回またゆっくり訪れたいと思います。
アイヌについて学びながら、晴れた日には芝の公園をゆっくり散策も楽しめる
素敵な施設でした。
本日も備忘まで!