久々の来訪、「横井照子ひなげし美術館」に立ち寄りましたの備忘です。
場所は恵那峡ロード沿い、栗きんとんで有名な「川上屋」恵那峡店の敷地内。
雰囲気のある古民家を囲む、山の木々の彩も盛りを迎えております。
入館料は大人400円、お抹茶のサービス付き。
横井照子
愛知県津島市出身。日本の洋画家。
スイス・ベルンに住居を置き、国際的に活躍。
生涯で千点以上の作品を手がけた。自然をモチーフにしたものが多い。
2020年10月28日、ベルンにて96歳没。
建物は高山から移築された、築およそ100年の板倉だそうです。
決して広くはありませんが、建物の雰囲気と柔らかい印象の作品たちの一体感が素敵。
美術分類上「洋画家」および「西洋画」になるそうなんですが
背景のかな文字といい金のあしらいといい、限りなくジャポニズムな印象。
照子先生は津島で女学校を卒業後、上京して女子美術大学の聴講生に。
29歳でサンフランシスコへ渡り、38歳でスイスへ移住。
美術館のある恵那とは特に関わりなさそうな感じなんですが
(出身がお隣の県とかいえばそれはそうなんだけど)
ご縁はスイスでの偶然にありました。
恵那といえば栗きんとん。栗きんとんといえば「川上屋」。
そう、川上屋の社長さんがスイスへ滞在していた時に
同じくスイスで活動されていた照子先生の作品に痛く感動、
以後支援を続けている、という素敵エピソードがあったのでした。
ちなみに川上屋で使われている包装紙や、商品ロゴの文字などは照子先生の作品です。
ほっこりしたイメージがぴったりですね。
抽象表現色々の時代、アクションペインティングと言えばポロック。
ドリッピングの技法は照子先生もお気に入りだったようです。
写真撮り損ねているんですが、ドリッピングを実際に体験する事もできます。
筆に絵の具をたっぷり取って、用意された塗り絵にぽたっ。。。
あわわ。。。
色の選択間違えたらスプラッタだなこれ。。。
観覧後は館内でゆっくりお抹茶のサービスいただきます。
スッキリのお抹茶と、フルーツグラッセ。
苦味と甘さが絶妙!
器もすてきです。
美術館を後にして、川上屋さんへ。
フルーツグラッセはこちらでも購入可能です。
初秋栗三昧の店内。
和菓子も洋菓子も生菓子も焼き菓子も圧巻の品揃え。
ちなみにカフェも併設されています。
「ひなげし」のオリジナルパッケージに入ったクッキー缶はっけーん!
無駄な仕切りは一切省いて、みちみちにクッキーが詰まってます。
美術館のロゴも入ってお土産好適。
自分の場合は自分みやげですが。。。
中身こんな感じでした。
お品書き
じゃーん
自分の扱いが乱暴なせいで一部ちょっとずれたり欠けたりしちゃいましたが。。。
どれも本当においしいです。
計算されつくしているー!
山の空気とおいしいスイーツと、肩肘張らずに美しい絵画を愛でる贅沢な時間。
恵那にお越しの際は是非お立ち寄りください。
※名古屋在住の皆様へ
9/10~10/31まで、池下の古川美術館分館で横井照子の展覧会やってます。
分館は数寄屋造の旧邸宅。
作品とばっちりマッチしていると思いますので機会があればぜひー!
ちなみに富士の方はコロナで休館中。。。ざんねん。