「あぼうじんじゃ」だと思ったら「あわじんじゃ」と読むのですね。
延喜式内名神大社・安房国一之宮・旧官幣大社、だそうです。
とっても由緒のあるお社でございます。
延喜式とは
平安時代に、当時の様々な取り決めを記した書物。
その中に「延喜式神名帳」というパートがありまして、それぞれの神社について書かれております。
大きくは「大社・小社」に分かれていて、もちろん前者が「重要」な方。
更に「名神」をお祀りしているお社は格式高く、
その「国」(この場合は旧安房国)で一番格式の高い場所が「一の宮」となります。
「官幣社・国幣社」は明治時代に入ってからの区分だそうですが、こちらもやはり「官幣社」の方が格式が高い。
要するにすごい神社です。(諦
お宮の周囲には駐車場も完備。
お隣では野鳥も無料で見られるようです。
参道の脇には桜の木がたくさん植えられていました。
あとふた月もしたら、境内は鮮やかなピンクに彩られる、よてい。
とてもきれいにお手入れされています。
早朝、曇天につきとっても静か。
社務所に
古札納所
授与所はオープン前の8時台
美しいどんど焼き跡地。
コロナ以降まったく見かけなくなっていた、お水をたたえた手水舎。
さすがに柄杓は置いていませんが、きれいなお水がしとしと落ちる様に心洗われます。
参拝の、心意気。
御祭神
主祭神(本宮):天太玉命(あめのふとだまのみこと)
祭神(摂社):天富命(あめのとみのみこと)
お社にはその他にも天照大御神からオープン岩戸に使った様々な道具を作った、と言われる神様(忌部五部神)や、
南房総という土地柄、海上交通を守る神様などがお祀りされています。
主祭神は「日本の産業創始の神」で、祭神はそのお孫さまにあたるそうです。
御由緒
神代、神武天皇の勅命を受けた天富命は、肥沃な土地を探して徳島県(阿波の国)に上陸、更に黒潮に乗り房総半島にも到達。
この地に自身の御先祖にあたる天太玉命(と奥様)をお祀りしたのが、安房神社のはじまり、だそう。
「阿波」と「安房」が同じ発音なのは、もしかしてここにルーツがあるのかな?
訪れる前にお友達から
「あそこは金運がすごいらしい」
という、とてもアバウトな情報をもらっていたのですが、ご利益を聞いて納得。
さすが「産業創始」の神様とその仲間たち(?)、
調べてみたら資本主義のシステムを支える人材育成を、精神的面からも下支えしてくれそうなご利益がたくさんありました。
成功すれば確かに大富豪、です。
以下すごーく簡単に御祭神とご利益を抜粋させていただきます。
(from公式)
ご利益
- 天太玉命:ものつくり、企業隆昌、事業繁栄、商売繁盛、技術向上、学業向上・心願成就・必勝祈願
- 天比理刀咩命:恋愛成就、良縁成就・子授け・安産祈願・身体健全
- 櫛明玉命:芸術の向上、美術系大学の合格祈願、デザイナー、装飾品、
- 美容彦狭知命・手置帆負命:農業、林業、建築業、不動産業、製造業、武術向上
- 天目一箇命:金属加工業、製鉄業
- 天富命:心の強さと粘り、集中力、チャレンジ精神
身体健全に心の強さを併せ持ち、心願成就に邁進いたす所存でございます。
ぱすぱす!(sound of Kashiwade
そして摂社末社アパートメント
池の周囲には咲き始めの梅がちらほら。
こちら立派な槇の御神木。
戦没者さん慰霊碑もありました。
ありがとうございました
お茶屋さんもまだ営業前。
季節には花に囲まれた池を臨みながら、お茶できるそうですよ。
ぐるりと一周回ってもそんなに広くなく、また傾斜や階段も少ないので、
気軽に気持ちよくお散歩できそう。
桜の時期にぜひもう一度、再訪したいと思います。
今回も備忘まで。
世に福がみちみちますように!