三島の市内より東へ向かう、山間の小さな美術館「かんなみ仏の里美術館」に立ち寄りの備忘です。
施設概要
地元桑原地区の薬師堂で守られてきた仏像を、保存展示する為に作られた美術館。
国指定重要文化財の阿弥陀三尊像を始め、24体が寄付されています。
仏像展示室
残念ながら本日、重文の阿弥陀三尊像は出張中。。。
ちょうどこの時の大河が「鎌倉殿」だったので、そちら系イベントにお出かけされていたのでした。
展示室内は撮影禁止。
仏像展示室には、寄付された仏様が
まさに「美術品」と呼ぶにふさわしい佇まいで鎮座しています。
限られた数の仏像ですが、保存状態もよくとてもきれいにされていて、
お寺で鑑賞するのとは、また違った雰囲気でじっくり対面できます。
ご不在中の阿弥陀三尊の箇所には写真ボードが。
次回必ず拝謁しにまいりますぞな。
資料展示室
資料展示室では展示されている仏像の種類や役割、特徴などが詳しく解説されています。
またこの地方で見られる、ゆかりある仏像の紹介なども。
時間が合えばガイドさんが無料で解説してくれます。
おススメいただいた上原美術館にも、足を運んでみた日の備忘はまた後日!
特別展示「千体仏」
多目的ホールでは夏季の特別展示、「大竹千年観音像」を開催中でした。
千体仏とは
名の通り、同じスタイルで作られたたくさんの仏様の事。
有名な所だと京都の三十三間堂に並ぶ千手観音も千体仏の一つだそうです。
仏様をたくさん作る事は、それがまま徳を積む行為でもあったそうで、 生涯に12万体を作ったとも言われる円空もその一人。
こちらで展示されている千体仏は、函南駅から美術館の道路沿いにある、古いお堂で見つかった物。
作者さんは江戸時代の「法阿」というお坊さん。
ちなみに法阿は、この美術館の仏像の修復も行っていたそうです。
一人でも多くの人が、仏様との縁を結べますようにと、5年の歳月をかけて作られた千体仏。
一体一体に、当時の様々な思いや願いが込められているのですね。
庭園
美術館同様広くはありませんが、地元の山の木々を中心に、きれいに整えられた庭が窓の向こうに広がります。
勿論外へ出て散策も。
夏の緑が目に眩しい!
施設情報
- 開館時間:10:00-16:30
- 休館日:毎週火曜
- 観覧料:大人300円/小中学生100円
- アクセス
車の場合:伊豆縦貫道「大場・函南IC」より約10分
電車の場合:JR東海道本線「函南駅」より車で約5分
※詳細は公式にてご確認下さい。
今回お留守だった阿弥陀三尊、
また会いに来てね、という事で無料券をいただきました!
心洗われに、是非再訪したいと思います。